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バオ動物病院 大阪 豊中/緑地公園 吹田/千里山 06-6337-1580

かわいいパートナーの ╱守・り・ま・す
検査体制 …できることを 何でも する、のではなく、何が必要なのかを徹底的に絞り込むことからのスタート

検査全般に対するDr.BAOの基本的な考え方

 我々獣医師の一番大事な仕事のひとつは病気の診断です。その病気が何なのか、それを明らかにすること。そのために様々な勉強を続けています。その上で、的確な判断を下す際に必要なのが各種検査です。無駄な検査、動物さんに過度に負担がかかる検査などを極力省く、そのために勉強しているとも言えます。

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徹底的な身体一般検査をベースに

すべての検査の第一歩はご家族様からのお話、そして視て 聴いて 触っての身体一般検査から
 ご家族様のお話は重要です。獣医師が持つ第1印象に大きく影響するからです。時間と共に起こったことを脚色無く隠すこと無くお伝え下さい。それをもとに一般身体検査で次の方針を絞り込み、更なる検査、または治療の判断をします。身体一般検査は非常に重要です。どんなに特殊な病気でも、身体一般検査がしっかり出来ているか否かはその後の検査・治療に大きく影響してきます。無駄な検査・不必要な治療をしないためにも一番重要と考えます。

まず外科をするべきか、そうならば麻酔はかけられるか、外科をするメリットデメリットは、そのあとどのように内科的な治療が必要か。メスを入れる前にできる限りの予測をするための検査が必要

レントゲン、エコー、血液・尿検査、場合によってはCT,MRI
 バオでは、できる限り自院で外科を行う努力をしております。メスを入れる前にやっておかなくてはいけない検査は必要と考えます。何でもかんでも外科、ではありませんし、外科をしないと治らないものを内科で治すことも出来ません。ただ、年齢やその他のことで外科が望ましいケースでもQOLの向上・維持のための内科治療が選択されることもあるでしょう。何が何でも外科、ではなく、外科と同等の内科療法があるならその選択肢はあるということです。

心臓肥大だけでは内科治療方針は絞りきれない

レントゲン、心エコー検査、心電図検査、血液検査、血圧検査などの組み合わせで解き明かされる心臓の状態→治療方針
 エコー検査機器の機能向上に伴って、心臓の状態もいろいろわかるようになりました。バオにある機械はDr.BAOが超音波研修を受けた iVEATのDr.MIYABAYASHIのお弟子さんの戸島篤史先生 おすすめの機械です。従来からのレントゲン検査も心臓の形・大きさ、血管の状態、肺や気管の状態を知るためには必須です。あと最近使えるようになった NT-proANP(N末端pro心房性ナトリウム利尿ペプチド)検査も早期発見に役立ちます。あと心電図も定期的にみていくと良いと思います。

急を要する病態も多い。スピーディーで必要最低限の検査で方針を立てなくてはいけない場合も

レントゲン、血液検査、場合によってエコー検査などを組み合わせる
 くしゃみなど軽度なものは外鼻孔の視診、口内の視診、聴診、検温、一般身体検査などで方針を立てられることもあります。咳がひどい場合は胸部レントゲン検査、血液検査で絞り込んで、心臓も疑われたら心臓エコー検査も行い診断の精度を上げる。しかし呼吸困難などの場合、多くの検査をする前にまず酸素吸入をして状態の安定化を図ることをしなければならない。

見た目同じような症状も原因は多岐にわたる

便検査、 血液検査、レントゲン(造影を含む)、腹部エコー検査、内視鏡検査などを組み合わせる
 まずは一般身体検査、そして検便。それだけで治療に入ることも少なくない。しかし症状の重篤度によっては、より的確なピンポイントの診断が必要になることがある。そういう時は造影検査、腹部エコー検査、内視鏡検査などが必要になることがある。

腎臓に始まり尿の出口に至るまで、何が起こっているのか

尿検査、血液検査、レントゲン(造影を含む)、エコー検査を組み合わせる
 尿を作って出るまで。腎臓→尿管→膀胱→尿道→ペニス、膣。そう考えるとかなり広範囲な科である。まず一般身体検査。そして尿検査。尿には血液にはない様々な情報が詰まっている。ただヒトのように随意にコップにはしてくれない。バオでは膀胱穿刺でなくカテーテルで採ることが多い(場合によっては穿刺するが)。そして血液検査、腹部エコー検査などを組み合わせる。

いろいろな病気と案外関連のあるホルモンの問題

血液検査、ホルモン定量、その他検査で詰めていく
 よく全身を診ることが大事。内分泌は身体の恒常性(ホメオスタシス)を保つために重要だからだ。それが崩れた時、ホルモンバランスも崩れる。だから全身を診る必要がある。血液検査、ホルモン定量などをして診断を詰めていく。

犬印安産とはいかないお産、若齢から老齢までそこにあればつきまとう生殖器の問題

血液検査、尿検査、レントゲン、エコー検査などからつきとめる
 妊娠しているかどうかはエコー検査がよくわかります。そしておめでたの際には妊娠55日令くらいで一度レントゲン検査・エコー検査をします。そこで胎児の頭数と大きさ、産道の広さとの比較をします。またエコーで心拍を確認し身体の構造を診ます。難産が予想される場合は陣痛がきたら病院(又は夜間病院)に連絡いただき直ちに帝王切開の準備に入ります。また子宮蓄膿症などの病気は多くの場合卵巣子宮全摘術を行うことになり、症状が重ければしばらく入院・点滴治療になります。
またオスの未去勢の場合、犬では前立腺肥大・肛門周囲の腫瘍・会陰ヘルニアなどを誘発しますし、猫ではマーキングのスプレーなどがひどくなりますので、去勢手術をおすすめしています。

先天性、遺伝性の問題、後天性の問題。発作や麻痺などQOL向上・維持につなげるために

血液検査、尿検査、レントゲン、心電図、エコー検査、場合によってCT,MRI
 バオにはCT、MRIはありません。まず、それ以外の検査でできるだけのことをします。けっこう多くの症例がそこまでの検査で治療に進みます。治療の反応を見ながら次の判断をしていきます。椎間板ヘルニアはイコール手術ではありません。グレードが低ければ、内科治療も十分選択肢に成り得ます。そこの見極めが大切なのです。ですので、椎間板ヘルニアの疑いのあるケースをいきなり高度医療センターに連れて行かず、まずバオで診断し、オペの必要性を判断する作業をします。そして飼い主様とよく話をし、それぞれのベストを探します。

単純なものは単純に、複雑なものは多角的に

まず レントゲン、場合によってCT
 レントゲンを最低2方向から撮ります。負荷をかけて撮ることもあります。レントゲン透視検査で動かしながら見ると立体的に捉えやすいこともあります。それ以上複雑な時はCT検査が必要になることもあるでしょう。バオ動物病院では、今後、骨関節疾患においても、エコー検査を積極的に応用していきます。

取ってしまえばそれで終わり、なわけではない

腫瘍には様々なステージがあり、良性・悪性の別もある。腫瘍(敵)を知らざれば勝ち目なし。まずは腫瘍そのものの性質を知ることから。細胞診、場合によっては部分切除による病理組織検査、レントゲン、血液検査、エコー検査、場合によってCT,MRI
 バオでの体表面の腫瘤の診断の進め方は1.腫瘤に細い針を入れて細胞採取→2.スライド作成→3.鏡検→4.院内細胞診→5.外部検査センター依頼→6.検査結果をご家族様にご説明→7.これからどう進めていくか、ご家族様とよく話し合う。です。で、手術が選ばれましたら、術前に必要な検査を済ませてから、オペにて切除し→病理組織検査に出す→結果をご家族様に説明→今後をご家族様と十分話し合う。です。

見た目の判断は重要。しかし見た目同じで原因が違って治療によっては悪化するものも

皮膚検査(毛やフケの鏡検、掻爬テスト)、培養検査、アレルギー検査、血液検査、ホルモン定量などを適宜組み合わせて
 見た目で80%の診断をつけていることが多いです。あと20%は皮膚検査で絞り込んで治療に進むことがほとんどですが、他院から転院されて来られたケースなどでは最初から詳しく調べる必要があることが多いものです。

見た目同じに見える違った病態を検査によって解き明かす

検眼鏡検査、細隙灯検査、眼底検査、角膜検査、涙液検査、眼圧検査、エコー検査などを組み合わせて
 まずは一般身体検査。そして眼をよく見る。検眼鏡やルーペを使って、明視野・暗視野で。あとは必要に応じて細隙灯検査、角膜検査、涙液検査、眼圧検査などをして診断を絞り込んでいく。エコー検査は網膜剥離・水晶体脱臼・眼内腫瘍などの場合に応用できる。

着いてしまった歯石。ぐらつく歯。欠けてしまった歯。さてどうするのがベストかを調べる

まずよく観察(鎮静が必要になることも)。あとはシラフでできるレントゲン、麻酔をかけてのレントゲン、そして処置。何度もかけられない麻酔を有効に使って。
 バオでは これを書いている時点では歯内療法は致しておりません。歯石除去、抜歯、簡単な矯正、歯冠処置などを行っています。抜歯が必要な歯かどうかレントゲン検査で判断する場合もありますし、ぐらぐらしていて百害あって一利なしの歯は抜去します。いずれも麻酔をかけて、全ての検査・処置をできるだけスピーディーに進めることになります。

小さい動物だからできることできないことをはっきりさせたところからのスタート

一般身体検査、便検査、そ嚢検査(鳥類)、エコー検査、レントゲン、そして血液検査。負担はかけたくない、しかし一歩踏み込まないとつかない診断も
 見て聴いて触っての一般身体検査はこの場合でも大事ですが、あと検便や鳥さんのそ嚢検査、エコー検査、レントゲン検査などは比較的侵襲度の低い検査だと思われます。しかし、細胞診や血液検査になるとやや侵襲度が上がり、どの子にでも行えるとは言いがたいものがあります。しかしまた、そこへ踏み込まないときっちりつかない診断があることも事実。ケースバイケース、飼い主さんとよくご相談し、進めていきたいと思います。

西洋医学的な診断とは異なる診断が必要

西洋医学の補完的な診療手段から進歩した中医学を実践していきます
 中医学の診断は独特のものです。西洋医学を学んできた者にとっては全く異質のものであり、修得・実施に至る労力はいかばかりか。いくら良いものではあっても、個人で西洋・東洋を同時に極めることは不可能と思って来ましたが、やはり4000年の歴史あるものには、きっと良いことが詰まっていると信じて、中医学を勉強し続け、2019年1月、Dr.BAOは『国際中医師』試験に合格しました。同時に西洋栄養学と中医薬膳学を融合した食の研究を進めています。

救急には救急の対応がある

昼間の救急には極力対応、夜間は北摂夜間救急動物病院と連携して
 箕面の北摂夜間救急動物病院に行かれた際には、担当獣医師の判断で必要な検査をしてくれます。が、昼間バオで調べたデータを持って行かれたり、わかっていれば事前にバオからデータを送っておけば、二度手間を省けることもあるでしょう。それと夜間病院でもインフォームド・コンセントに基づいて診療を進めてくれますので、ご家族様のお考えはちゃんと伝えられた方が良いと思います。

門脈シャント、心臓外科、多臓器にわたる外科など

特殊な検査は外部機関に依頼し、連携します。
 バオにはない検査機器がどうしても必要になる検査が、どうしても必要な場合に限り、他の施設をご紹介しています。脳脊髄神経系、心臓血管造影などは大変高価な検査機器が必要になりますので、外部のセンターをご紹介しています。大阪 VRセンター、箕面 北摂ベッツセンター、箕面 JARMec大阪病院などです。

ワンちゃんの毎年春のフィラリア検査は是非。ネコちゃんのウイルス検査(ネコ白血病・ネコエイズ・コロナウイルスなど)はケースバイケースで。

 ワンちゃんのフィラリア予防は内服・注射の選択肢がありますが、バオの地域では毎年4~5月にまず血液検査でフィラリアにかかっていないことを確認します。7か月令以上のワンちゃんは春、検査にお連れ下さい。7か月令未満のワンちゃんは体重にあわせ内服をお渡しします。
 また、ネコちゃんのウイルス検査は先住ネコちゃんの後に新しい子を向かえる場合などは行った方がよいでしょう。また、(おすすめはしませんが)どうしても外に出て行くネコちゃんは白血病・エイズワクチンの必要性の兼ね合いで検査が必要になるかもしれません。不明な点は お気軽にご相談下さい。

 

特殊な検査は外部機関に依頼し、連携します。
アレルギー検査→スペクトラムラボジャパン
鳥類のウイルス検査など→Companion Bird Laboratories
細胞診、病理組織検査、ホルモン定量その他特殊血液検査→富士フイルムVETシステムズ
その他特殊血液検査→マルピーライフテックアイデックス ラボラトリー
培養検査→動物ケンサ
CT検査、MRI検査→箕面北摂ベッツセンター、大阪VRセンター
特殊眼科検査→豊中どうぶつ眼科専門クリニック