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バオ動物病院 大阪 豊中/緑地公園 吹田/千里山 06-6337-1580

かわいいパートナーの ╱守・り・ま・す

 

診療関連ーワクチン

 

Q: ワクチンは受けた方が良いですか?

はい。たくさんある病気(伝染病)の中で、ワクチンがあるものの方がずっと少ないのです。かかってからでは治療が大変どころか命に関わるものもあります。かわいいパートナーを伝染病から守ってあげられるのは飼い主様だけです。ぜひ受けてあげて下さい。

Q: ワクチンはいつ受ければ良いのですか?

ワンちゃん、ネコちゃん共に生後50~60日に1回目、それから1ヶ月後に2回目の接種を受けましょう。後はその後1年後から毎年同じ頃に受けましょう。飼育開始時にすでに1回目の接種が済んでいる場合は接種適期をご相談下さい。

Q: ワクチンで何が予防できますか?

ワンちゃんには混合ワクチンと狂犬病ワクチンがあります。ネコちゃんには混合ワクチン、白血病ワクチン、猫エイズワクチンがあります。フェレットさんには混合ワクチンがあります。バオで現在通常使用しているワクチンはワンちゃんは7種混合(ジステンパー、アデノウイルス2型、伝染性肝炎、パラインフルエンザ、パルボウイルス感染症、レプトスピラ病)、または6種混合(7種からレプトスピラを除いてコロナウイルス感染症を加えたもの)、ネコちゃんは3種混合(ヘルペスウイルス感染症、カリシウイルス感染症、パルボウイルス感染症)、フェレットさんは3種混合(ジステンパー、アデノウイルス2型、伝染性肝炎)です。

Q: ネコちゃんに白血病やエイズのワクチンを打たなくて良いのですか?

多頭飼いのお家では必要性があるかもしれませんが、基本1頭飼いで外との接点がない場合は(ネコ白血病やネコエイズは空気伝搬はしないため)打たなくて良いと思います。それよりも複数飼う場合はそれぞれのネコちゃんのウイルス保有状況を検査しておいた方が良いでしょう。検査体制ー予防医療をご参考に。

Q: ワクチンに副作用はないのですか?

ほとんどありませんが、ゼロではありません。開業して36年、ワンちゃんの混合ワクチン接種後のアレルギー反応とみられる顔面の腫張(一時的)は、忘れた頃にほんとまれに出ていました(2022年時点では、ほぼ出なくなっています)。もちろんそのたびにワクチンメーカーにはクレームは入れますが。あと、1件だけ、アナフィラキシーとみられる起立不能・流涎(一時的)がありました。その後の処置で幸いそれ以上の大事には至りませんでした。それとワクチン接種が原因して肝臓や膵臓などの数値が上昇し入院に至ったケースも1件だけあります。以上全部ワンちゃんの混合ワクチンでの出来事です。ゼロではありませんが、まれです。一度アレルギー反応が出たワンちゃんは次の年は、アレルギーを抑える注射をしてからワクチンを打って事なきを得ています。入院に至ったワンちゃんは、ジステンパー、パルボの抗体価を測定しました。そうしますと予想通り パルボは1年くらいで予防できる範囲を下回り、ジステンパーは1年半でそうなりました。そこで、そのワンちゃんは、パルボだけ年1回、ジステンパーだけ1年半に1回打つことにしています。ある時(だいぶ昔ですが)、午後診の終わり際にワクチン接種をして、その後顔が腫れ、夜間病院に行くことになった初診の飼い主様にえらく怒られた経験があります。診療時間内でしたら、当院で対応できたのですが。そのようなこともまれにありますので、できれば午前診でのワクチン接種が望ましいと思われます。午後診でも時間に余裕をもってご来院いただければと思います。若干のリスクはありますが、罹ってからでは遅い伝染病が予防できるワクチン接種は、これからもおすすめしていくつもりです。過去、何か反応があった場合は、接種前に必ずおっしゃってください。お願い致します。

Q: 犬のワクチン接種は3年に一度で良いって聞いたんだけど?

世界小動物獣医師会(WSAVA)のワクチン接種ガイドラインが2015年に出て、日本でも、一部の動物病院では犬のワクチンを3年に一度の形に切り替えています。それが雑誌や新聞にも取り上げられていますし、SNS等でも情報が徐々に広まりつつあります。

バオも、その情報は早くから入手していましたが、日本の環境に、すぐには置き換えられないと判断し、今に至ります。

つまり、実際、日本に出回っている犬ワクチンで、1年以上抗体価が保てない例もあり、必ず検査が必要になること。そしてその検査がそれなりの費用(ほぼワクチンと同じくらい)かかること。ほとんどのドッグランやペットホテルなどで、1年以内の『ワクチン証明書』が必要になること。などの理由からです。

ただ、なるべくワクチン接種は少なくしたいというご家族様の声があるのも確かですし、バオも元々動物さん達に余計なことをしたくないという考えは強く持っています。

ワクチンをできるだけ少なくしたいとお考えのご家族様は、是非そうお申し出下さい。抗体検査の概要、費用などをご相談し、その動物さんに合った方法を考えていきます。