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バオ動物病院 大阪 豊中/緑地公園 吹田/千里山 06-6337-1580

かわいいパートナーの ╱守・り・ま・す

 

診療関連ーフィラリア

 

Q: フィラリアって何?

いろいろなメディアで紹介されていますので、だんだん周知徹底されつつありますが、バオを開院した35年前はそういうご質問の嵐でした。フィラリアというのはDirofiraria Canisという線虫のことです。Canis(犬の)というくらいで犬糸状虫とも言います。蚊が媒介します。体内に感染子虫がいる蚊に犬が刺されると犬の体内で成長し、成虫が心臓(主に肺動脈起始部、右心室など)に寄生することで心臓病としての症状(元気消失・咳・腹水・突然死)が出ます。それが犬糸状虫症です。その昔、予防がままならなかった時代は外のワンちゃんの多くは4~5年でこの病気のために亡くなっていました。バオ動物病院の待合室では毎日”フィラリアについて"というスライドショーを流しております。ご参考になさって下さい。

Q: フィラリアを予防するには?

Dr.BAOが研修医の頃は毎日飲ませる予防薬でフィラリアを予防していました。毎日の投与は大変で、クスリも癖のある味で、飼い主様方は苦労しておられました。それが月一回投与の無味無臭の錠剤、その後粉末ができて予防が非常に簡単になりました。しかしそれでも投与し忘れや投与しにくいという声があり、チュアブル(食べるタイプ)や12ヶ月間予防できる注射剤などが出来ました。今では、比較的元気で10才以内のワンちゃんは年1回の注射という手段もとれるようになっています。成長期(1才未満)のワンちゃんは体重に合わせて月1回予防薬を投与してあげてください。7ヶ月齢以上のワンちゃんは予防前に必ず血液検査を受けてから予防をスタートして下さい。あなたのワンちゃんにどのタイプの予防がいいのかなど、お気軽にご相談下さい。なお、バオの地域では4,5月〜12月までの予防期間をお勧めしています。

Q: フィラリアにかかっちゃったら、できることはないの

あります。そのワンちゃんが5歳以内くらいで比較的元気ならば、心臓に寄生したフィラリア成虫の駆除をしてあげられるかもしれません。そのための注射剤があります。血液検査・胸部レントゲン・心エコー検査などをして、注射可能かどうかを診断致します。それ以上の年齢のワンちゃんだったり、何らかの症状が出ている例では、まず症状の改善を図ります。その上で、状態が良ければ成虫駆虫→子虫駆虫→予防で進めます。成虫駆除が難しければ、予防から入ることもあります。そのワンちゃんに合った無理のない方法を進めていきます。

Q: ネコちゃんは予防した方が良いの?

完全室内飼いの場合には、バオではそれほどお勧めしておりません(病院によって差があります)。お庭でしょっちゅう蚊に刺される可能性があったり、半分外で生活しているようなネコちゃんは予防された方が良いかもしれません。もともと犬の寄生虫なのですが、猫にも寄生例が報告されて、猫の予防薬も発売されるようになりました。どうしようかお悩みの場合はご相談下さい。

Q: ウチはフェレットだけど、予防は必要?

バオでは一応予防をお勧めしています。この場合も同じく蚊が媒介しますので、全く蚊がいない環境ならば予防は必要ないかもしれません。ウサギさんその他のエキゾさんには必要ないと思っております。